【未来の種】生態系に学ぶ「戦わない経営」
平成27年4月24日 未来の種149号
◆生態系に学ぶ「戦わない経営」
(株)グレイン 代表取締役 姫松千秋
http://graine.ne.jp
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<今週の活動ダイジェスト>
・顧問先の社長と、
「大きく会社が飛躍するときの人事」について話しになり、
私が最初に18年勤務した会社は、
30年間で35億から450億の会社へ成長した。
その時の人材登用の話をさせていただきました。
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■こんにちは、姫松です。
前回は、ニッチ戦略の話をさせていただきましたが、
生態系では、まさにそれぞれの生物が
「食物連鎖」という循環はあるものの、
それぞれの生きるべき場所で、生息している。
・他の哺乳類が棲息できない北極にいる 「北極グマ」
・他の動物が食べると毒になるユウカリの葉を食べる 「コアラ」
・他の動物が食べることができない高い木の葉を食べる 「キリン」
・他の生物が棲息できない深海に住む 「深海魚・深海生物」
・他の昆虫が棲息できない砂漠にいる 「昆虫・爬虫類」
・他の動物が登れない断崖絶壁にすむ 「ヤギ」
このように他の生物にとっては
「あまりにも過酷」で、「住みにくい環境」であっても
その生物とっては、「さしたる苦労もなく生活していける場所」なのです。
ドラッカー教授は、あるインタビューの中で述べている。
・若いビジネスマンに
「ここ数年で最もうまくいったもの、人並み優れてできたことは何か」と問うと、
即答できる人はほとんどいない。
考えてもみなかったという反応がほとんどだそうです。
いかに自分の強みを見ていないか。
・企業の事例では、
「他社はうまくできなかったが、
わが社はさしたる苦労もなくできたことは何か」
を問わなければならないと。
同時に
「他社はさしたる苦労もなくできたが、
わが社はうまくできなかったことは何か」を
問わなければならないと。
「創造する経営者」より
つまり
個人・企業どちらにおいても
弱みではなく、強みに基づいて
「自分たちがさしたる苦労もなく出来ることを明確にして、
その特異な領域でビジネスを行っていくことが、
結果的に「戦わない経営」につながっていくのです。
孫氏の有名な言葉にも
「戦わずして、勝つ」とある
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<今日の【未来の種】
【 生態系に学ぶ「戦わない経営」 】
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・個人においては、
「ここ数年で最もうまくいったもの、
人並み優れてできたことは何か」を自分自身に問い、
「自分の強み」を知ることである。
・企業においては、
「他社はうまくできなかったが、
わが社はさしたる苦労もなくできたことは何か」
を問い、
「自社の強み」を知ることである。
同時に
「他社はさしたる苦労もなくできたが、
わが社はうまくできなかったことは何か」
を問い、他社の強みも知っておく。
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独り言
元気な顧問先社長から元気をもらってます!
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発行者
株式会社グレイン 姫松千秋