【未来の種】「愚者の演出」「賢者の演出」
Posted on: 2019年4月1日 /
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毎週月曜日に情報をお届けします。
今日、ご紹介する本は、
「教えなないから人が育つ」
横田英毅のリーダー学
天外伺郎 著
著者は本名:土井利忠、
元ソニー上席常務。工学博士。
CD,犬型ロボットAIBOなどの開発を主導。
この本の序文から抜粋
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「薩摩には戦国時代から伝統として
大将になった場合の方法というものがあった。
自分がいかに賢者であっても愚者の大らかさを
演出するという一種魔術的な方法である」
(司馬遼太郎『坂の上の雲』
さて、ここで述べた「愚者の演出」、「賢者の演出」について
簡単に整理をしておこう。
1. 会社が危機的状況に陥った時、もし経営者が「愚者の演出」ができていれば、
黙って座っているだけで従業員は有効な解決な方法を編み出して行く。
2. 「愚者の演出」は、頭で考えてこうしようと思ってもできるものではない。
人間関係が高まり、心の底の劣等感が解消すれば自然にできる。
3. 劣等感が強い経営者は、「自分が賢い」ということを
常にアピールしていないと生きてゆけない。
これを「賢者の演出」という。
4. 「賢者の演出」をしている経営者は、危機的状況に接すると、
理由を外に求め、解決策を自ら策定して再浮上のヒーローになろうとする。
危機的状況は自ら招いたので、これは絶望的。
従業員も自己防衛に走り、会社は非難合戦の渦の中で破綻に向かう。
5. 本論の議題は、参加者がマインドをオープンにして、
何が本当の問題なのか、どうしたら解決するのかを虚心坦懐に語り合うこと。
ひとりでも「賢者の演出」をしている人がいると、これは難しい。
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以上です。
姫松千秋