【未来の種】感謝を忘れた時、組織は崩壊する

毎週月曜日に情報をお届けしています。

 今日、ご紹介する本は、

「人を助けるすんごい仕組み」
-ボランテイア経験のない僕が、
日本最大の支援組織をどうつくったのか
 2012年2月初版

 https://amzn.to/2SUv0kC
 西条剛央 著

早稲田大学大学院(MBA)専任講師(専門は心理学と哲学)
「ふんばろう東日本支援プロジェクト」代表 

 この本から抜粋

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—なぜ、こんなことになってしまったんだろう?
—あの人は、どうすれば助かったのだろう?
—何か自分にできることはないのだろうか?
—今後どうしてばいいのだろうか?

 これが3・11以降、
心のどこかにそうした思いを抱いている
みなさんに向けて書かれた本です。 
 
—全国の一人ひとりの力を活かす仕組みをつくるしかない—
そうしてその翌日、
「行政を通さずに必要としている人に
必要なものを必要な分だけダイレクトに届ける」
ことを可能とする、ある仕組みをつくりました。

 すると驚くべきことに、
現地で聞いてきた必要物資が24時間以内にすべて届けられたのです。

やはり全国には「何か自分にできることはないのだろうか・・・」
と思っていた人がたくさんいたのです。
 こうして「ふんばろう東日本支援プロジェクト」
が誕生しました。

構造構成主義は、
固定的な方法が役に立たないような、
まったく未知の状況、変化の激しい環境において、
ゼロベースでその都度有効な方法を
打ち出していくための考え方だからです。

時代の変化はかつてないほど速くなっており、
そのスピードは加速し続けています。

そうした動的時代に突入した現代社会の荒波を乗り切るには、
時代や文化を超えて、その都度適切な舵取りをしていくための
指針となる考え方が必要不可欠となるのです。

何が起きてもおかしくない時代には、
何が起きてもその都度対応できる
「無形の型」というべき構造構成主義が、
そうした思考と実践の拠りどころとなるでしょう。

私が心がけていること
「感謝を忘れた時、組織は崩壊する」
ボランティア組織は「感謝」を忘れたときに崩壊する

その人の存在(being)を認めることを前提としたうえで、
行為(doing)の結果、(output)も適切に評価できるようにすること。

「ある程度尊敬されながらも、適度に軽んじられる部分を持つこと」
「思っていることを言えない雰囲気だけはつくってはならない」

—果たして、これほどまでの奇遇が重なるなどということが、
たまたま偶然起こったと考えて良いのだろうか?
そもそも、偶然や必然とは、何を意味しているのだろうか?

こうした場合、構造構成主義的には、
どちらが本当かと問いを立てるのではなく、
「どういう条件が揃ったときに、偶然と思うのか、
 あるいわ必然とされるのか?
 (確信構造が構成されるのか?)
と問いを立てることになる。

—では、どのような条件が重なったとに、
これは必然に違いないと思わざるをえなくなるのだろうか?

また、偶然には起こりえないようなことが連鎖したときに、
「これだけのことが起こるのは確率論的にありえないから
 何らかのそうなる必然性があったはずだ」と考える。
あまりにもよくできているとき、
人間はそこに必然性を見出すのだ。

—君の助けを必要としている人がたくさんいるよ。
—いまやらなければいつやるんだい。
—いまこそ君の力を発揮するときだよ。
—うまくいくように見守っているよ。

 もし、そうだとしたら、東北は、日本は蘇るに違いない。
—すでにこれだけ多くの人が何かに「呼ばれて」
  動いているのだから—。

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ここまで

姫松千秋