【未来の種】ビジネスモデルの原理原則を知る

平成27年4月6日  未来の種 145号

▪️ビジネスモデルの原理原則を知る

(株)グレイン 代表取締役 姫松千秋
http://graine.ne.jp

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◯このメールマガジンは、

葬祭業界専門のコンサルタント会社を経営し、
自ら葬儀社の「社外の戦略参謀」として活動する著者が

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大変革期を乗り切るサービスを通して
「自らが変化・成長する喜び」を提供し続ける

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<昨日の活動ダイジェスト>

■ビジネスモデルサミット&懇親会に参加

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■こんにちは、姫松です。

昨日はビジネスモデル構築のセミナーに参加。

あまりの面白さと内容の濃さに

5時間のセミナーも、あっという間に終了

たぶん10時間くらいの内容が

凝縮されていたのではないか

理論はもちろんのこと

事例の豊富さが

より理解度を深めてくれた

詳しい内容は本文で

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<今日の【未来の種】>

【ビジネスモデルの原理原則を知る】

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■ 講師は、

早稲田大学ビジネススクール教授
山田英夫 先生

『競争しない競争戦略 ―消耗戦から脱する3つの選択』

株式会社ネットストラテジー 代表取締役
ビジネス・ブレイクスルー大学教授(学長 大前研一)
平野敦士カール 教授

『カール教授のビジネス集中講義 マーケティング』

『カール教授のビジネス集中講義 経営戦略』

『カール教授のビジネス集中講義 ビジネスモデル』

のお二人です。

超豪華!

山田教授のセミナータイトルは

「異業種に学ぶビジネスモデルと競争戦略」

□壊れてきた経営の定石

・「高シェア → 高収益」?
コスト構造の違うライバルとの競争

・成熟期に生き残れば高収益?
世代間競争の常態化

つまり過去の成功体験が通用しない

”過去の延長線上に成功はない時代”になっている

・ビジネスモデル=儲ける仕組みである

・フレームワーク=失敗を避けるためのしくみ

山田先生の話の中で一番印象に残ったフレーズは

生物の世界では

”競争しない戦略になっている”

つまり

生物は”棲み分け”と”共生”で生き残っている

”なるほど”と納得!

ビジネスの世界でいうと

棲み分け →ニッチ戦略
→不協和戦略

共生   →協調戦略

・ニッチ戦略

これはみなさんご存知なように

「質の限定」「量の限定」

という視点から組み立てる戦略

・不協和戦略

この戦略は聞きなれていなかたもあるが

端的にいうと

「ライバル会社が持っているからできないこと」

という視点に注力して組み立てる戦略である

この戦略をとっている会社は

たとえば、

大勢の営業社員を抱えている

日本生命はできない

◯ネット販売専門の「ライフネット生命」

掲載枠の大きさで求人広告料をいただいている

リクルートにできない

◯成果報酬型のネット求人会社「リブセンス」

という会社である。

もう一つの

・協調戦略でビジネスモデルを作った会社といえば

「セブン銀行」である

顧客は他行と他行の顧客である

つまり他行の顧客がATMで

”お金を下せば下ろすほど”

儲かる仕組みになっている

逆に

セブン銀行の顧客が

お金を下ろしても、

儲けにはつながらない

また、

ATMの購入に費用をかけたくない金融機関の店舗にも

セブン銀行のATMを設置している

つまり、ライバル関係ではなく

共生しているのである

イメージは

”コバンザメ商法”

われわれが異業種のビジネスモデルを移植する

3ステップ

気づき → 抽象化 → 移植(具現化)

なかなか簡単なことではないが

”異業種にわれわれのビジネスのヒントがある”

という意識を常に持ち行動していきたものである。

『差別化・模倣障壁の構築』が中小企業の肝である

平野敦士カール教授のお話は

次の機会にいたします。

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【今日の未来の種】

・ビジネスモデル=儲ける仕組みである

・原理原則を学ぶということは、

成功するために必要であるが

失敗しないために、より重要なことである

・生物の世界は、”棲み分け”と”共生”で成り立っている

ビジネスの世界でもこの考えは大きなヒントになる。

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今日の独り言

学びはまとめることにより

より深く脳に定着するそうです。

なるほど!

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発行者

株式会社グレイン 姫松千秋