【未来の種】密封教育が社会人としての品格を育てる
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平成28年1月14日 未来の種324号
◆ 密封教育が社会人としての品格を育てる
(株)グレイン 代表取締役 姫松千秋
http://graine.ne.jp
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◯このメールマガジンは、
葬祭業に特化したコンサルティング会社・グレイン
代表の姫松千秋が日々感じたことをお伝えしていきます。
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■こんにちは、姫松です。
いつもお読みいただきありがとうございます。
昨日はコンサル1件、引き続き新年会に参加。
明日もお世話になっている会社の社長、専務と
新年会の予定です。
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昨日、紹介した将棋の世界は、
早い子は小学生から町道場に通い、
奨励会という天才が集まる場を経てプロになる。
自分自身のことを思い返してみると、
自由奔放な生活をしていたことを思い出します。
今日、ご紹介する宝塚音楽学校の定員は、
予科、本科それぞれ五十名ずつで、
計百名のコンンパクトな学校だ。
しかし、そこには金を生み出す教育システムがある。
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トーマス・マンの「魔の山」の中に、
「密封錬金術」という言葉が出てくる。
この言葉は私に、不思議と強い印象を残した。
自己形成のある時期に、
密封された純粋な場で自分を鍛えることによって、
自分を「金」にする。
そうした一種の超人願望を刺激する言葉だった。
才能を開花させるには、
自分自身の内側の力だけでは難しい場、
緊張のある馬が必要だ。
これ以上はもうできない、
という思いの少し上を行くほどの厳しい修行を経て、
初めて気づく自分の力というものがある。
そうした厳しい「修行」的な生活をずっとすることは
普通の人間にとっては難しい。
しかしエネルギーの溢れている
十代の後半から二十代のはじめのころにかけては、
このような修行的生活を受け入れられるだけの基盤がある。
鉄は熱いうちに鍛えろ、というのは本当だ。
上下関係は厳しくとも、
実力があればしっかりと認めてもらえる。
この信頼感が、
一種の公平感として厳しい教育システムを裏から支えている。
実力主義だけだと、
雰囲気は殺伐としてくるかもしれない。
実力主義と上下関係。
この二つもバランスよく並存させる感覚が、
すなわち社会人としての品性、品格とも繋がっている。
同期生はライバル同士でもあるが、
苦しいときにはともに助け合う。
これがまれに見る結束力の強さに繋がっている。
社会とは一線を画したところで
独自の倫理で集中的な教育を行う。
この密封錬金術的な教育が、
むしろその後の人生を生きていくための
「社会人としての品格」
を育てることになっている。
密封された空間での密度の高い教育が、
長い期間にわたって効果を持続する。
これが教育の秘密だ。
『天才がどんどん生まれてくる組織』
齋藤孝 著
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宝塚といえば男役だが、
トップスターが退団しても、
次のトップスターが生まれる。
このように企業においても、
独自の技を継承していくことが、
存続のカギになりそうである。
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生まれた時より、
より良い世界にして、
この世を去る。
【第9の習慣】
スティーブン・R・コヴィー
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発行者
株式会社グレイン 姫松千秋